今日は白いライラックを植えたお客様のお話をさせてください

5年前に作庭させていただいたお客様

ちょうど施工中にお客様の妊娠がわかり、待望の妊娠を一緒に喜びました。

嬉しくてうれしくて、記念に何を植えようか考えて、お客様がライラックが良い！と

それも白色の花⚘

なかなか市場に出回ってなくて探して探してやっとみつけて、お庭の一番目につく位置に植えました。

ほどなくして、そのお客様から’ライラックが枯れた’と残念な連絡が入り、慌てて伺ったところ、

なんと、同じ時期に、お腹の赤ちゃんが天国に行ってしまったとの事。

悲しくて悲しくて、私も主人も何と声を掛けてあげればいいのか悩みました。

胸が痛くて、私も辛かった。

でも、私たちができるのはただ一つ。

ライラックの木に命を吹き返すこと。

ただそれだけだった。

さっそくEmmy’s Farmに持ち帰り、主人が切り戻し、大事に育てました。

そして翌年には白い花が咲くまでに回復し、お客様のお庭へ戻すことが出来ました。

お客様は、はじめて大泣きをしました。

まさか吹きかえってくるとは思ってなかったって。

’お腹から飛び立った赤ちゃん、戻っておいで’

それから何年もの月日が経ち、昨日そのお客様からお便りが。

きれいなきれいな顔をした赤ちゃんの写真と共に。

そこには、こう書かれていました。

’白いライラックの花が誕生花の日、あかちゃんが生まれました’

あのとき旅立った天使はまた、戻ってきてくれました。

ハガキの文字も、涙の粒で滲んでました、教えてくれてありがとう＿＿

こんなに幸せなことないです。

おめでとうおめでとう！

みんなで待ち望んだライラックの天使、この世を楽しんで！

しあわせな人生でありますよう、願っています。

Emmy